＜オーケストラ・ドリーム＞

「火の鳥（1919年版）」／『ファンタジア／2000』より

オープニングを東京ディズニーシー®おなじみの2曲が彩り、続く「ディズニー・ポップ・スペシャル」では”“ロック＆ポップス”調のナンバーが3曲続けて演奏される。これは「ディズニー・オン・クラシック」として初めての試みで、観客も手拍子で演奏者と一緒に音楽を奏で、一緒に音楽を楽しむことができる。

この「ディズニー・ポップ・スペシャル」に代わって、10月〜12月の5公演（名古屋・福岡・大阪・東京）ではハロウィンをテーマにしたスリルと迫力満点の「ディズニー・ヴィランズ・スペシャル」、12月の7公演（山梨・東京・横浜・名古屋・神戸・大阪）では「クリスマス・スペシャル」といった季節ならではのスペシャルプログラムがそれぞれ演奏されるのでこちらも必見必聴である。

そして、「”真実の愛”は心をとかす」をテーマにした今年の公演の見どころは、アカデミー賞長編アニメーション賞＆主題歌賞をダブル受賞し、社会現象的ヒットとなった『アナと雪の女王』の第二部のメインプログラムだ。

「レット・イット・ゴー」「生まれてはじめて」「とびら開けて」「あこがれの夏」「愛さえあれば」といったおなじみの楽曲から、緊迫したシーンの迫力を増すバックミュージックなど、映画の様々なシーンを彩る物語の音楽全曲がスクリーンに映し出される映像や心に残るセリフとともに演奏され、『アナと雪の女王』をまるごと楽しめるようなプログラムになっている。

中でもブロードウェイの第一線で活躍するトリシア・タンガイの歌う「レット・イット・ゴー」は圧巻。エルサの劇中の映像やホールの壁全体を使った演出とともに、トリシアの魅力的で迫力のある歌声と、美しい音楽を奏でるオーケストラが見事にハーモニーを奏で、ホールを視覚と聴覚で包みこんでくれる。「感動」の一言に尽きる。

THE ORCHESTRA　JAPANのオーケストラ演奏はもちろんのこと、会場を魅了する8人のヴォーカルの歌声も感動的で「ディズニー・オン・クラシック」の大きな魅力である。

またナビゲーターのささきフランチャスコによる曲間のMCも見どころの一つで、ブラッド・ケリー氏との掛け合いでは彼らの“”真実の愛”に関するトークが聞けるかもしれない。

2016.09